ヨーガ療法は伝統的なヨーガを科学的な研究をもとに、一般の人や疾患を持つ人でも安全にできるように改良して作られました。

身体機能の回復を図るだけでなく、心の落ち着きや睡眠など精神的な健康を向上させる方法としても効果のある健康法です。

生活習慣の改善や病気の予防、人間関係改善など、日常生活にも応用ができます。最近では、ストレス性の疾患、生活習慣病、

介護予防や心の病にも有効であるとする研究報告が増え、現代医療的治療の補助療法としての効果が期待できるとする研究も増えています。

ヨーガ療法は、1920年代に、インド・マハラシュトラ州ロナワラ市に設立されたカイヴァルヤダーマ・ヨーガ研究所で

伝統的ヨーガの科学的な研究が開始されました。

伝統的ヨーガの技法や智慧を研究し、それに改良を加えることによって、一般の人間や疾患を持つものでも行うことができるように

作られたものがヨーガ療法です。

インドではその後、8校の“ヨーガと自然療法医科大学”をはじめ、30校を越える大学にヨーガ学科が設置されています。

その内の1つであるスワミ・ヴィヴェーカナンダ研究財団の教育部門は、2002年 5月にインド中央政府よりヨーガ大学院大学として

認定され、修士号、博士号が取得出来るようになりました。

また同財団では、バンガロール市郊外に西洋医も常駐するヨーガ療法治療施設( プラシャンティ・クティラム)を持ち、

年間1万人を越える心身症患者にヨーガ療法を指導しています。

ヨーガ療法は、肉体は勿論、精神的、社会的、スピリチュアル/宗教的健やかさを実現できる統合的人間教育法になっています。